ここだけの話

ラピスラズリーは、
岩石、です
宝石、そして鉱物を勉強する際に、一番最初に学ぶ分類が、結晶質か、非晶質か、ということです。結晶というのは、原始が規則正しく配列し、どこの部分でも、基本的には化学組成が同じもの。非晶質は、結晶構造を持たない、ガラスのようなもの。
ところが、このラピスラズリーは、宝石としては珍しく、「岩石」
岩石は、結晶質、非晶質の鉱物が、固まってできたもので、組成は場所によってばらばら。
基本的には、アウイン、ソーダライト、ラズーライトなどに、パイライト(金色部分)が含まれているものをさします。カルサイトが混じると、白い部分が出てきます。
日本語名は「瑠璃」。七宝のひとつとして、古くから、珍重されてきました。日本画の「群青色」の岩絵の具も、このラピスラズリーから作られます。
ふるくから、アフガニスタンで産出します。この地が、情勢不安定になると、値段が上がったり下がったり、、
ラピスラズリーを身につけていると、凶事から守られる、というのが、古くからの言い伝え。濃い青色の地に、金色の小片が輝く様は、我々を見守ってくれている、夜空のようでもあります。
月夜散歩〜つきよのさんぽ
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