杢目金の指輪  作品コード TG004
写真をよく見ていただくと、指輪の表面は、白く光る部分と赤く光る部分が杢目のような文様となっています。これは、日本の伝統技法のひとつ、杢目金という技法をもちいた作品です。
非常に簡単に製作プロセスを説明いたしますと、
1)銀板と銅板をよく洗ってから、
2)合板のように何層も重ねて高温で圧着し(写真参照)、
3)表面を鏨で彫って、
4)下地に隠れている金属の色を出してから圧延。
これを何度も、何層も繰り返すことで、幾重にも層になっている銀と銅が不規則に現れて独特の表情を見せるわけです。
通常、ジュエリーの製作過程においては、銀や金の接合には、ロウ材を使用しますが、この杢目金の場合は、よく似た原子構造を持つ金属同士が接した場合には、それぞれの原子が拡散して、やがてはひとつになる、という理論を使用してます。実際には、表面に不純物があることや、正確な平滑面を作ることの難しさから、金属同士を重ねただけでは拡散が起きませんので、高温、高圧の助けを借りているわけです。
試したことはありませんが、不純物のまったくない宇宙空間では、きっちりと平面を出したきれいな金属板同士は、重ねておくと、瞬時にくっついてしますそうです。そんなところでなら、この杢目金の技法ももっと簡単なのですが、地球上では、かなり手間のかかる技法です。

この指輪には、純銀と純銅で製作した上で、煮色仕上げをしてあります。使用の際は、写真のように、細身の925シルバーではさむことで、杢目金のコントラストを強調すると共に、美しい銅表面の煮色を保護する事もできます。

SILVER 1000
COPPER 1000

幅:3.3mm
厚み:1.4mm
サイズ:8号




参考展示



杢目金の指輪
作品コード
TG004
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